第4回いのちつなぐ講演会が終わりました

事務局の田島由美子です。
日本結婚教育協会の年に一度の大きなイベント「いのちつなぐ講演会」が先週末の1月28日、盛会に終えることができました。
インフルエンザが猛威が懸念されましたが、多くの方にご来場いただきました。
本当にありがとうございました。

 

 

この「いのちつなぐ講演会」では、より多くの皆様に人生における様々なテーマについて学び考えていただけるよう、毎回著名な方をお招きし、開催しています。
第4回目となる今回はNHK科学・環境番組部ディレクターの小林欧子先生をお招きし、NHK「ママたちの非常事態宣言」を通して見えたもの~子育てのなぜ?を科学的に考える~をテーマにお話を伺いました。

今回のいのちつなぐ講演会は、
ひとりで子育てをがんばっているお母さんに助けて、手を貸して!と声を出してもらえるよう、その声にいち早く気づき手を差し伸べる地域のおせっかいが増えて欲しいとの願いから、初のサイレントファミリーゼロプロジェクト主催で開催させていただきました。
小林欧子先生です。
とても素敵な笑顔と明るい声でお話しに引き込まれます。

 

 

小林欧子先生は、2016年にNHKスペシャルで放送され大反響を受けた「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫る日本の子育て」を制作されました。
母性とは、母親として備わっている第6感的な能力と思っていたが、どうもそうではないらしい、そもそも母性とは何かを、そして育児の大変さを科学的に伝えられないか、という思いからこの番組を企画されました。

番組の映像の一部をご紹介しながら、人間の子どもが他の哺乳類と比べなぜ育てにくいのか、子どもはどのように成長していくのか。
そして、産後の夫婦関係を科学的に解明していただき、お話しを伺えば伺うほど、現代社会における子育てがいかに大変か、そして子供たちに及ぶ影響について深く考えさせる内容のお話しでした。

産後5年以内の離婚率は56%にも及び、その中でも2年以内に離婚する率が35.1%と最も多い調査結果も出ています。(厚生労働省H23年シングルマザー白書)。

妊娠中だけでなく、出産後も、ママの身体は子供を養育するために様々な変化が起こります。
赤ちゃんと触れ合うことで愛のホルモンであるオキシトシンが増え、共同養育する夫への愛情が下がるだけでなく、他者に対し戦闘態勢となりイライラが絶えなくなるそうです。
その時期を乗り越え、より良い家族を育むためのアドバイスを、愛情深くお話しくださいました。
私たち大人は知らず知らずのうちに、母とはこうあるべきなどの固定観念で、若いママたちを一人で頑張らせてしまっているということを、気付かせていただきました。
またママだけでなく、パパたちも非常事態であり、養育するのがママとパパ二人だけでは非常にしんどいということも、データをもとにお話され、私たちを含め地域のおせっかいな大人たちが手をさしのべることの大切さをあらためて感じました。

小林先生は最後に
「核家族同志がつながり合える場を持つことがこれからの時代に必要。

多くの人に共通認識を持っていただき、皆で支えあうことが当たり前の社会になって欲しい」
と優しさ溢れる言葉をなげかけられました。
多くの気づきや学びをいただけただけでなく、若いママパパたちにエールを送られた素晴らしい講演でした。
私たちが次の世代につなぐためには今の社会を良く知り、理解すること、認めること
そっと後押しできること
そんな生き方ができるためには、やはり学び続けることが大切だと身が引き締まる思いでした。

 

 

第2部は小林欧子先生をはじめ、奈良で「家族」をひとつのテーマとしてご活躍中の3名のゲストの皆様、そしてコーディネーターの棚橋代表の5名でのトークセッションが行われました。

パネリストは
小林欧子先生

 

映画監督 塩崎祥平氏

 

特定非営利活動法人パパちから応援隊 理事長 赤松邦子氏

 

特定非営利活動法人奈良情熱学校 理事長兼校長
『創』教育コンサルタント 代表 田中章友氏

 

参加者の質問に対し、パネリストの皆さまがご自身の現場での経験談やアドバイスをしていただき、とても元気のもらえる内容でした。

 

 

最後になりましたが
小林欧子先生、パネリストの皆さま
ご来場くださった96名の皆さま、
ご協賛くださった多くの企業・個人の皆さま
準備や当日の運営にご協力くださった協会の皆さまに心より感謝申しあげます。
本当にありがとうございました。

 

 

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