夫婦の危機、訪れる
こんにちは 結婚教育相談員・助産師の村島和代です。
普段は保健センターで母子支援相談員として仕事をしています。
今日は私生活を通して「結婚教育を学んでおいてよかった~」と思ったお話を
聞いていただきたいと思います。
自身も3人の子供が成人して育児は卒業、それぞれの時間を楽しみ始めてのですが・・・
30数年の結婚生活において、先日我が家に危機が訪れたのです。
子供も一緒に出掛けることもなくなり、昨年ごろから夫婦二人で出かける時間が多くなりました。
そんな時、主人から趣味のキャンピングカーでのオフ会に参加してみないかとの誘われ
初めて琵琶湖で開催されたキャンプ大会に参加しました。
人見知りのわたしには不安半分、期待半分、しかし誰とでも仲良くなれる主人のおかげで
予想以上に楽しいオフ会でした。
皆さんご夫婦や、親子の仲良し家族ばかり。
老後の楽しみが増えたと喜んでいたのですが、今月2回目のオフ会がありました。
とても楽しみにしていたのに、私は助産師会の委員をしていたために参加できなくなり、
主人が一人で参加することになったのです。
はじめは仕方ない、「楽しんどいでね」って優しい言葉をかけていたのに、開催日が近づいてくると、うらやましい気持ちが言葉の端々に出てくるのです。
「いいな~ たのしいだろうな~」って。
キャンプ当日の料理を何にしようかとか、参加者で楽しむゲームはどんなのがいいだろうかとか、主人は準備の段階から楽しそうです。
つい、「いいよね、ひとりだけ楽しい思いをして」というと
「しょうがないやろ」と一喝
それがまた私の気持ちに火をつけたのでした。
もう少し優しく、「ごめんな、今度は一緒に行こうな」と返してくれたら良かったのに、
「しょうがない」はないだろうと怒り爆発。
そこから、3日間だんまり顔をない生活が始まりました。
このまま「離婚」なんてことも頭をよぎりました。
しかし3日目になってふと、結婚教育相談員としてこんな場合どうしたらよいのだろうと、やけに冷静になったのです。
こんな時はSOAPだ。
SOAPで考えてみよう。
考えてみると「離婚」なんてその時の感情だけで本心ではないことがわかりました。
私は言い過ぎたと思っている、仲直りもしたい、でも少しは気持ちを理解してほしい
などと考えているうちに
主人に「ごめんなさい」と、なぜあんな気持ちになったのかをメールすることにしたのです。
顔を合わせて「ごめん」は言えても、気持ちを言葉にすると感情が入ると思ったからです。
文字にすると自分の気持ちも冷静に伝えられました。
返事がなかなか来なかったので、まだ怒っているのかなと心配だったのですが、
何事もなかったように話しかけてくる主人に、
「メール読んでくれた」
「読んだよ」
返事が欲しいという一言をぐっと飲みこみました。
オフ会当日、仕事で見送れなかったのですが、行く先々で連絡をくれ気を使ってくれている様子から、気持ちはちゃんと伝わっていると感じた出来事でした。
長くなって申し訳ありません。
「しょうもない」と突っ込まれそうですが、人から見るとしょうもないことでも
本人にはとても辛いことだってありますとね。
解決したくてもどうしたらよいかわからないこともあるでしょう
そんな時にお役に立てる相談員になりたいと思います。