日本性科学会の一般演題発表をさせていただきました。

いつも協会ブログをお読みいただきありがとうございます。

先日(10/15)に開催された日本性科学会で、
協会の「大人から子どもまで性のすてきを聞ける学べるプロジェクト」リーダー、
今枝朱美結婚教育相談員が、夫婦問題を抱える相談者の現状からの研究発表をさせていただきました。

この学会では、産科医、泌尿器科医、助産師など、
医療関係者を始め、学校教職員や学生、障害者やLGBTのサポートをされている方など、性や性教育に関わる様々な方たちが集まり、講演や研究発表をする、学術集会です。

一般演題の中での研究発表だったのですが、多くの参加者の方が発表を聴いてくださっていて、
不妊治療をされている産科医の先生からは、不妊治療時期の夫婦に関する質問があり、
日頃関わっている夫婦の間で起きている問題に、関心を持って頂けたようでした。

今回、私は初めて参加させていただいたのですが、学会の中では、
今、情報過多な社会の中、性に関する誤った知識が多く氾濫していて、その中で、正しい知識をどう伝えたらいいのか、LGBTなど、
多様化している性をいつ、どうやって伝えていくのかなど、それぞれの立場からの意見や情報が語られており、それらを一度に聴ける、貴重な学びの場でした。

中でも、個人的に印象深かったのは、
多様な性についての教職員の立場からの発表の中で、
「わかりやすさ」を追求して単一化してしまうと、教えない部分を作り出してしまう。
その教えない部分にこそ、違いの本質があり、「わからないこと」として伝えることで、微細な違いを存在させることができる、といった話でした。

わかりにくいことを、わかりやすく伝えることが専門家の役割の一つであると思うのですが、
「わからないこと」だよね、と伝えることで、
わかっていることなのに、そうできずに悩んでいたことは、
実は、「わからないこと」だからこそ、大変でしんどかったんだよね、ということに気づき、
肩の力を抜くことができたり、

結婚も、夫婦関係も、親子関係も、
単一の、型にはまったものではなく、
それぞれの、様々な形でいいことがわかり、
二人で関係を作り上げていくことに意識を向けられるのではないかと思いました。

まさに、結婚教育ですね!

学会後も、プロジェクトメンバーで性について熱く語り合い、学びを深めることができました。

ここでの学びを、また皆さんに還元していけるように、
形にしていきたいと思います。

今枝朱美相談員も、ご自身のブログで報告されてます。
こちらもぜひお読みください。

 

結婚教育相談員  佐藤知恵

 

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